時代の波乗り日記

いくつになってもふらふらっと生きている男が気になったニュースや日々抱いているギモンにガツンと言うつぶやき型問題提起ブログです。

後悔論

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時々思い出すことがある。
それは幼い頃に後悔した想い出。
ただ、当時は一切の感情もなく、
この歳になって「やっちまったな〜」と感じるようになった想い出である。

スイミングスクールに通わせてもらっていた小学生の頃、
数ヶ月に一度のペースで行われる昇級テストに合格した私は、
母親に小学生にしてはとても高価な、最新の高価なゲームボーイアドバンスSP本体を買ってもらった。
折りたたみ式携帯のように折りたためるのが、すごくカッコよくてしかもバックライト付きで常に持ち歩いてポケモンをしていた。

数ヶ月経って、よく通っていたゲーム屋さんに行くと、
すごく魅力的な商品に目を取られた。
ニンテンドーゲームキューブでゲームボーイのカセットを指してプレイできるという商品だった。
これがあればポケモンをもっと大画面でプレイできるじゃないか!
しかもその端末の価格は5000円ほどの安さだった。

そう思った幼き頃の私は母親に内緒で、
ゲームボーイアドバンスSPを売ってその端末を買うことにした。
売るためにはハンコが必要だということをあらかじめ知っていたので、ダイソーで自分の苗字の入ったハンコを買って、再びお店に戻って手続きをした。
18歳以下の買取申し込みには親の同意が必要だということで、
ゲーム店の店員さんは記入した自宅の電話番号に電話をかけた。
同意コールは内緒でこの取引を成功させたかった私にとって大誤算。
電話に出た母親はもちろん何も把握しておらず、店員さんは私に電話を渡した。
その時に母親が言っていた内容の詳細は覚えていないが、
「本当に売っていいのね?」と年を押すように問われた覚えがある。
買取価格は12000円ほど。そのお金で5000円の端末を購入し、7000円が浮いた。

その当時、私は特に感情はなく、ただ損得の判断だけでの行動だった。
昇級試験に合格して、ご褒美として買い与えてくれた高価なものを、
あっけらかんと売りに出す。そんなバカすぎる行動。
もしも自分の子供がこんなことをした時には、相当ショックを受けると思う。
かわいい我が子が成長するのを喜んで買ってあげたご褒美を、
全く大切なものとは思わずに売りに出すという完全なる裏切り行為。


十数年経ったいま、本などで「後悔」という文字を見て度々思い出すようになった。
幼い頃の想い出を通して、その当時にはなかった感情が今になって湧き出てくる。

あの時なんであんなことをしてしまったのだろう。
誰しもそんな後悔をして自己嫌悪に陥るだろう。
その答えはひとつしかない。
その頃の自分は精神的に子供だったのだ。
後悔するということは、時間が経って、歳もとって、
ある程精神的にも度大人になったという証拠なんだろう。
そして同じようなことを繰り返さないように時々、
脳内ハードディスクからその時の想い出がでてくる仕組みになっているのだと思う。

そう考えると、人間の脳みそってやっぱすごい。。

参考元
後悔は失敗を思い出すためではなく、改善策を見つけるためにある | ライフハッカー[日本版]
画像元Things You Might Regret Doing | newarray