時代の波乗り日記

いくつになってもふらふらっと生きている男が気になったニュースや日々抱いているギモンにガツンと言うつぶやき型問題提起ブログです。

商店街vsショッピングモールに見える現代社会論

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「これからの働き方論」に似た記事になるが、書き留めておきたい。

日本の雇用システムといえば、新卒採用。新卒で右も左もわかっていない若者の方が洗脳しやすい。
それが新卒採用の最大の利点である。

大学受験をして、遊んで友達増やして、卒業して、就職活動して、大手に採用される。
これが社会の流れになっている。

そんなテンプレートのようなものがしっかりとできてしまった。
というのも日本が成熟した先進国になった証なのだろう。
先進国になるまでの日本では自営業という選択肢しかなかった。
ところが成長するにつれて強者と弱者に差が出始め、強いものが弱いものを喰らい自分のものにした。

いまや、安定した企業が増えて生活も豊かになった。
そんな企業様の元で働く方がいいのだろう。家族も安心するだろう。ご近所さんからも「あの子どこどこに就職決まったんだって」なんてよくわからない噂も立つことだろう。

就職と独立の構図は、商店街とそれを一気に衰退させた大型ショッピングモールそのものである。
個人商店が姿を消し、働く人=サラリーマン、OL と言っても過言ではない世になった。

でもなんなんですかこのショッピングモール的に合理化された社会は。
マニュアル通りのテンプレートに沿った人生。
好きなことできるって言われて育ったのに、結局はキャンバス上の四角で囲まれたマスの上にしか絵は描けないわけなのか。

ここまで特に商売道具になるような特技や知識を身をつけていない、
あるいは発見できていない者が悪いのかもしれない。
だからこそ多くの人は就職の道を選び、「とりあえずの自立」をする。

自分を発見する場であるはずの大学で、自分を見つけられずに再び自分を見つけようと就職する。
それはどうにかなるやと、ただ社会の流れに身を任せているだけじゃないか。

スペシャリストとジェネラリスト。個人事業と大企業。
これからはより個人事業家も増えて個人に注目が集まる。
なにかに特化した人間こそが生き抜くことができる。
就職して安心だと思ってもいざ倒産となった時には、中途半端な社員は突然自然界に放たれた家畜状態。

個人商店が集まってできた商店街、大企業が集まってできたショッピングモール。
スペシャリスト団体、トップ以外ほとんどが凡人の巨大組織。
ものが安く買えてより合理的に生きれるようになったのは巨大組織のおかげ。
集団組織が社会の基盤となって人間ひとりひとりの価値は下がり、多くの人にとってあまり影響がないように見える政治家の活動に関心を抱かなくなった。

表面上はこの国は合理化主義で成長したように見えるかもしれないが、
実際は平凡な人間を大企業の兵隊として量産しただけなのではないか。
個人事業家が増えたとしても、アメリカっぽく個人事業家の活躍が認められて大企業に買収されるのがこの社会のオチなのか。

画像ソース(http://f.hatena.ne.jp/atori07/20100810222248)